「働学一体」の精神と社会性の涵養について

 本荘高校定時制課程は昭和23年(1948年)に、地域に支えられながら、8つの分校とともに創設されました。平成30年10月には、創設70周年記念式典を行い、これまでの本課程の歩みを関係者の皆様と振り返りました。今年度で79年目を迎える伝統校です。
 現在、秋田県内の定時制課程の高校の多くは全日制とは離れた独立校舎となっていますが、本校定時制課程は全日制課程との併設型であり、情報処理室や理科実験室、共通教室、体育館などを共有して授業を行っています。
 創設当時からの、働きながら学ぶという「働学一体」の精神は現在も受け継がれており、多くの生徒が日中アルバイト等に従事しています。人手不足に悩む地域社会の一端を、定時制課程の生徒が支えています。
 1日4時間の授業が設定されており、働くことと学業の両立を図るため、学校の始業時刻は17時15分、4校時終了時刻は20時35分となっています。実際、働きながら高校生活を送ることは大変なことですが、社会と関わりながら学ぶことで、生徒たちが身に付ける力は大きいと感じております。また、基本は4年修業制ですが、始業前の2時間の授業(15時25分~17時00分)を受講することによって、3年で卒業できる3年修業制も選択可能となっています。
 部活動は、通常、授業終了後の20時35分~21時20分に行っており、バドミントン部が活動しています。令和8年度はバドミントン部が男子団体戦と男子個人戦に出場しました。惜しくも上位入賞はできませんでしたが、来年度に向けて日々の練習に励んでいます。
 学校行事は、5月初旬には新入生を歓迎する「レクリエーション」、6月には岩城少年自然の家でアウトドア生活を楽しむ「岩城遠足」、10月にはバドミントンやバレーボールに挑戦する「球技大会」やヨーヨー釣りや焼きそばなどで盛り上がる「縁日」、12月には調理実習室で“だまこ鍋”などをみんなで味わう「なべっこ」があります。各行事で、全校生徒が楽しい時間を過ごしています。
 学校独自の取組としては、「縦割り活動」と称して、異学年交流活動を実施しています。学年の壁を越えて集まったグループで、自己紹介で交流を深める活動や、身近な魅力を再発見する活動、本荘ごてんまりのミニまりづくり活動などをしています。こうした活動を通して、ソーシャルスキルが身に付いたりコミュニケーション能力を高めたりしています。
 本校定時制課程はPTAの他に、県内定時制課程で最も歴史のある教育振興会を含め、多くの方々から活動の支援とあたたかい励ましの言葉をいただいています。今後も教育の不易の部分を大切にしながらも、予測困難な時代をたくましく生きる生徒の育成を続けてまいります。

令和8年7月 定時制課程教頭

  

 本荘高等学校は高台にあります。校舎に繋がる坂道を「桜坂」といい、道の両側にはたくさんの桜の木が植えられています。
 春には満開の桜花の中を生徒達は登校し、美しい夜桜を見ながら帰ります。